毛穴の開きをなくしたい!10個の改善策を医師が解説
2025月1月17日
監修者:赤岩 優妃
リゼクリニック リード ドクター
所属学会
日本美容外科学会会員・日本医師会認定産業医・ボトックスビスタ認定医・ジュビダームビスタ認定医・厚生労働省指定オンライン診療研修修了医・アメリカ心臓協会ACLSプロバイダー
目次
「スキンケアで治す・改善する方法はある?」
毛穴の開きが目立つと、メイクもうまくいかず、上記のように悩んでしまいますよね。
毛穴の開きには種類があり、それぞれ最適な対策方法が異なります。まずは以下の表をご覧ください。
主な原因 | セルフケア | 治療 | |
開き毛穴 | 皮脂の過剰分泌 | △ |
・ケミカルピーリング ・ハイドラフェイシャル ・マイクロニードル治療 ・IPL光治療 ・トレチノイン/イソトレチノインの処方 など多数 |
黒ずみ毛穴 | 角栓の詰まり | 〇 |
・ケミカルピーリング ・ハイドラフェイシャル など |
乾燥毛穴 | 乾燥 | 〇 | ・イオン導入 など |
たるみ毛穴 | ハリ不足・加齢 | × | ・RF(高周波) など |
凹み毛穴 | 外傷やニキビ跡 | × |
・マイクロニードル治療 ・トレチノイン/イソトレチノインの処方 ・レーザー治療 など |
埋没毛 | 埋没毛 | × | ・レーザー脱毛 など |
このように、「毛穴開き」には様々な種類があり、なかにはセルフケアでは改善が見込めず、クリニックでの治療が必要な毛穴の開きもあります。
そこでこの記事では、毛穴の開きを改善する方法について、種類別にセルフケアとクリニック治療の両面から解説していきます。
この記事を読めば、あなたが悩んでいる毛穴の開きを改善する方法を見つけることができますよ。
ぜひご覧ください。
なお、それぞれの毛穴の開きについて、具体的な改善策については2章以降で解説していきます。
今すぐに改善方法を詳しく知りたい人はこちらをチェックしてください。
「2. 毛穴の開きを改善するためのセルフケア3つ」
「4. 【治療】クリニックでできる毛穴の開き改善治療8つ」
1.【原因別】毛穴の開きの原因6つと改善策
繰り返しになりますが、毛穴の開きには原因によって複数の種類があります。
そのため、一言で「毛穴開きの改善」といっても、以下の様に適切なケアや治療法が異なります。
主な原因 | セルフケア | 治療 | |
開き毛穴 | 皮脂の過剰分泌 | △ |
・ケミカルピーリング ・ハイドラフェイシャル ・マイクロニードル治療 ・IPL光治療 ・トレチノイン/イソトレチノインの処方 など多数 |
黒ずみ毛穴 | 角栓の詰まり | 〇 |
・ケミカルピーリング ・ハイドラフェイシャル など |
乾燥毛穴 | 乾燥 | 〇 | ・イオン導入 など |
たるみ毛穴 | ハリ不足・加齢 | × | ・RF(高周波) など |
凹み毛穴 | 外傷やニキビ跡 | × |
・マイクロニードル治療 ・トレチノイン/イソトレチノインの処方 ・レーザー治療 など |
埋没毛 | 埋没毛 | × | ・レーザー脱毛 など |
まずは毛穴の開きの原因ごとに、その特徴と適切な対策をチェックしていきましょう。
それでは上記の6種類について、詳しく説明していきます。
「メラニン毛穴」の対策について |
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最近、ネットなどで話題となっている「メラニン毛穴」について、この記事では取り扱っていません。 その理由は「毛穴自体にメラニンは存在しない」からです。 「メラニン毛穴」とは、毛穴を囲む皮膚に色素沈着があるために毛穴が目立つ状態を指す言葉です。 しかし、毛穴そのものにメラニンが含まれているわけではありません。 そのため、当クリニックでは、この表現を毛穴の開きを示す言葉として適切ではないと考えています。 |
1-1. 【開き毛穴】皮脂の過剰分泌による毛穴の開き
セルフケア | 治療 |
△ |
・ケミカルピーリング ・ハイドラフェイシャル ・マイクロニードル治療 ・IPL光治療 ・トレチノイン/イソトレチノインの処方 など多数 |
皮脂の過剰分泌による毛穴の開きとは、毛穴が皮脂によって押し広げられ、丸く開いたままになっている状態のことです。
【開き毛穴】ができやすい場所・世代 |
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・頬や小鼻などのTゾーン ・皮脂分泌が増え始める10~20代で目立つ傾向がある |
皮脂は本来、肌の乾燥を防ぎ、外部刺激から守る大切な存在です。
しかし、次のような要因で過剰に分泌されると、毛穴の開きや後述する角栓詰まりの原因となってしまいます。
- 洗顔のし過ぎによる肌の乾燥
- ホルモンバランスの乱れ
- 糖分・脂肪・アルコールの摂りすぎ など
そのため、過剰な皮脂分泌による毛穴の開きを改善するには、皮脂分泌量を抑えるケアが必要です。
しかし皮脂の分泌を減らすだけでは、一度開いてしまった毛穴を縮小させることはできません。
過剰な皮脂分泌による毛穴の開きを改善するには、皮脂分泌量を抑える対策とともに「毛穴を引き締める対策」を並行して行う必要があります。
1-2. 【黒ずみ毛穴】角栓の詰まりによる毛穴の開き
セルフケア | 治療 |
〇 |
・ケミカルピーリング ・ハイドラフェイシャル など |
角栓の詰まりによる毛穴の開きは、皮脂によって押し広げられた毛穴に角栓や皮脂が詰まり黒ずんで見える状態を指します。
この状態は、鼻周囲に「白いポツポツ」や「黒いざらつき」として現れ、黒いツブツブに見えることから「イチゴ毛穴」や「ブラックヘッド」とも呼ばれています。
【黒ずみ毛穴】ができやすい場所・世代 |
---|
・頬や小鼻などのTゾーン ・皮脂分泌が増え始める10~20代で目立つ傾向がある |
黒ずみ毛穴では、過剰分泌した皮脂が古い角質と混ざり角栓を形成し、毛穴を詰まらせています。
通常、古い皮脂や角質は洗顔や肌のターンオーバーによって排出されます。
しかし、ターンオーバーが乱れると、皮脂や角質がスムーズに排出されず、角栓となって毛穴を詰まらせてしまうのです。
そのため主な対策としては、皮脂分泌を抑え角栓ができにくいケアを行いつつ、肌のターンオーバーを整え、自然に角栓を取り除くケアを行います。
1-3. 【乾燥毛穴】乾燥による毛穴の開き
セルフケア | 治療 |
〇 | ・イオン導入 など |
乾燥毛穴とは、保湿不足によって肌のバリア機能が損なわれた結果、乾燥による毛穴の開きが目立っている状態のことです。
ファンデーションの毛穴落ちや、洗顔後のつっぱりが気になる場合は、乾燥による毛穴開きの可能性があります。
【乾燥毛穴】ができやすい場所・世代 |
---|
・頬など乾燥しやすい部分で発生しやすい ・秋冬など、気温と湿度が低下する季節に悪化しやすい |
主な原因は、前述の通り肌の乾燥です。
保湿不足だけでなく、肌を触りすぎたりこすったりする摩擦が角質を傷つけ、バリア機能をさらに低下させることで、乾燥が悪化しているケースもあります。
そのため乾燥毛穴を改善するためには、肌の保湿を徹底し、バリア機能を正常化することが重要です。
1-4. 【たるみ毛穴】ハリ不足・加齢による毛穴の開き
セルフケア | 治療 |
× |
・レーザー治療 ・RF(高周波) など |
たるみ毛穴とは、加齢や肌のハリ・弾力不足によって、丸い毛穴が下に引き下がり、涙型に見える毛穴の開きのことです。
肌のたるみとともに目立ち始めることが一般的で、頬を持ち上げると目立たなくなるのが特徴です。
【たるみ毛穴】ができやすい場所・世代 |
---|
・たるみが目立つ頬に多くみられる ・特に50代以降で目立ちやすい |
たるみ毛穴は、肌を支えるコラーゲンやエラスチンの減少、また表情筋の衰えによって肌が支えきれなくなり、毛穴が垂れ下がることで生じます。
そのため、たるみ毛穴を改善するためには、たるみを根本的に改善するケアが必要です。
ただし、セルフケアのみでたるみを改善することは難しく、すぐにたるみ毛穴を改善したい場合は、クリニックなどでの治療が必要です。
たるみの改善については、こちらの記事を参考にしてください。
「【医師監修】原因別たるみの改善方法一覧!セルフケア・治療別に紹介」
1-5. 【凹み毛穴】毛穴の開きに見える「傷跡・ニキビ跡」
セルフケア | 治療 |
× |
・マイクロニードル治療 ・トレチノイン/イソトレチノインの処方 ・レーザー治療 など |
凹み毛穴とは、ニキビやケガ、水ぶくれの後遺症として肌の凹みや小さな穴、クレーター状の傷跡のことを指します。
「クレーター毛穴」と呼ばれこともありますが、厳密には「ニキビ跡」に該当します。
【凹み毛穴】ができやすい場所・世代 |
---|
・ニキビができやすい鼻の横や鼻頭に多い |
前述の通り、ケガや水ぶくれの後遺症として発生することもありますが、主にニキビによるダメージが原因です。
開き毛穴や詰まり毛穴とは異なり、この凹み毛穴はセルフケアでは改善が見込めません。
そのため、クリニックなどでの治療が必要です。
凹み毛穴(クレーター上のニキビ跡)の改善については、こちらの記事を参考にしてください。
「脱汚肌!原因別ニキビ跡の対策12つを医師が徹底解説」
1-6. 【埋没毛】毛穴の開きに見える「埋没毛」
セルフケア | 治療 |
× | ・レーザー脱毛 など |
毛穴の開きに見える埋没毛とは、皮膚の中に閉じ込められ、表面に出てこない毛が透けて見えている状態のことです。
黒い点状に見えるため、黒ずみ毛穴と誤解されているケースもあります。
【埋没毛】ができやすい場所・世代 |
---|
・眉周辺など毛の自己処理が行われやすい部位で発生しやすい |
埋没毛は、新しく生えてきた毛が皮膚の下で成長することで発生します。
皮膚が硬くなる原因として、以下のような要因が挙げられます。
- カミソリや毛抜き、ピンセットなどによる不適切な自己処理
- 乾燥
- 肌荒れ など
埋没毛を改善するためには、上記の要因を取り除くことに加え、クリニックなどで医療レーザー脱毛を受けることが効果的です。
2.毛穴の開きを改善するためのセルフケア3つ
前章で解説したように、一部の毛穴の開きは、セルフケアで改善を目指すことができます。
この章では、毛穴の開きを改善するためにできる以下のセルフケアを紹介します。
- 適切なクレンジングで汚れを落とす
- 毛穴の状態に適したスキンケアで肌を守る
- 肌に刺激を与えずに過ごす
それでは、それぞれのセルフケアについてみていきましょう。
2-1. 化粧水や乳液で保湿する
毛穴の開きを改善するためには、毛穴の状態に合わせた適切なクレンジングを使用して、汚れを落としましょう。
毛穴に古い皮脂や角質を残さないためには、クレンジングで肌の汚れをしっかり落とす必要があります。
しかし、クレンジングは種類によって洗浄力や特徴に違いがあり、合わない種類を使用してしまうとさらなる毛穴の開きを招くケースがあります。
以下は、肌質や目的に応じた最適なクレンジングを選ぶための表です。
参考にしてください。
開き毛穴 ・ 黒ずみ毛穴 |
・皮脂や油性のメイクをしっかり落とせるクレンジングを選ぶ ・温かいタオルを顔に乗せて毛穴を開いてから洗うとなお良い ・オイルクレンジングがおすすめ |
乾燥毛穴 ・ たるみ毛穴 |
・やさしい洗浄力と適度な保湿力を兼ね備えているクレンジングを選ぶ ・ミルククレンジングやクレンジングバームがおすすめ |
ただし、乾燥が気になるからといって、洗浄力の優しいクレンジングを使いすぎて汚れが落としきれないと、別の肌トラブルの原因となります。
上記の表に加え、メイクやその日の肌の状態に合わせてクレンジングを選択し、適切なクレンジングケアを心がけましょう。
2-2. 毛穴の状態に適したスキンケアで肌を守る
「1. 【原因別】毛穴の開きの原因6つと改善策」で解説したように、毛穴の開きを改善するためにはそれぞれの状態に合わせたスキンケアを行うことが重要です。
ここでは、それぞれの毛穴の開きに適したスキンケアを紹介します。
①開き毛穴・黒ずみ毛穴
開き毛穴や黒ずみ毛穴が気になる人は、肌の油分に悩んでいる人も多いことでしょう。
しかし、肌の水分量が減った状態を放置すると、乾燥を防ぐために皮脂がさらに分泌されてしまいます。
以下のような成分が含まれたスキンケアを選び、皮脂を抑制しつつ保湿をしっかり行うことが重要です。
皮脂を抑える |
・ビタミンC ・ビタミンA(レチノール) ・アゼライン酸 ・ナイアシンアミド |
古い角質を除去する |
・サリチル酸 ・グリコール酸 |
保湿する |
・ヒアルロン酸 ・セラミド ・スクワラン ・アミノ酸(アスパラギン酸、グリシンなど) |
ただし、油分の多いクリームやオイルはべたつきや毛穴詰まりの原因になります。
油分の少ない「オイリー肌用」や「さっぱりタイプ」のアイテムを選びましょう。
②乾燥毛穴
乾燥毛穴の対策では、特に保湿が重要です。
肌の保湿成分を維持するために、以下の成分が含まれた化粧水や美容液で保湿した後、乳液やクリームなどの油分でしっかり蓋をして、水分の蒸発を防ぎましょう。
保湿する |
・ヒアルロン酸 ・セラミド ・スクワラン ・アミノ酸(アスパラギン酸、グリシンなど) |
肌の状態を整える |
・ビタミンC誘導体 ・ナイアシンアミド |
また1日に1.5~2リットル以上の常温の水かお湯を飲むことで、体の内側から肌の乾燥を防ぐことができます。
③たるみ毛穴
たるみ毛穴を改善するためには、毛穴だけではなく、顔のたるみ全体にアプローチする必要があります。
詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
「【医師監修】原因別たるみの改善方法一覧!セルフケア・治療別に紹介」
コラーゲンの 生成をサポートする |
・ペプチド(加水分解コラーゲン) ・ビタミンA(レチノール) ・ビタミンC誘導体 |
保湿する |
・ヒアルロン酸 ・セラミド ・スクワラン ・アミノ酸(アスパラギン酸、グリシンなど) |
肌の状態を整える |
・ビタミンC誘導体 ・ナイアシンアミド |
2-3. 肌に刺激を与えずに過ごす
毛穴の開きを改善するためには、スキンケアだけではなく、日々の生活の中で肌に与える刺激を最小限に抑えることが重要です。
具体的には、以下の方法で肌への刺激を軽減することが可能です。
- 洗顔料をしっかりと泡立ててゴシゴシこすらずに洗顔する
- 清潔なタオルを使用し、強く擦らずにやさしく押さえるように拭く
- スキンケアをするときはこすらず手のひらでなじませる
- 紫外線対策を徹底する
- 清潔な枕を使用する など
このように、物理的なダメージは肌へのダメージになります。
そのため、毛穴の詰まりを無理に取り除こうとするのは絶対にやめてください。
角栓パックや毛抜き・指などでの無理な角栓取りは、肌を傷つけるだけでなく、肌を傷つけ、炎症や色素沈着などの新たな肌トラブルにもつながります。
特に紫外線対策は徹底して行う |
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肌の老化の主な原因は紫外線と言われており、紫外線は毛穴の開きだけでなく、シミやシワ・たるみの原因でもあります。 肌の老化を防ぐために、以下のような適切な紫外線対策を実践しましょう。 ・SPF30~50、PA+++~++++の日焼け止めクリームを塗る ・日傘や帽子、サングラスを活用する ・UVカット効果のある化粧品を使う など 紫外線は夏や晴れの日だけでなく、冬や曇りの日にも降り注いでいます。 上記の紫外線対策は季節や天気を問わず、毎日行いましょう。 |
3.毛穴の開きを改善したいときはクリニックでの治療が効果的
前章では、セルフケアによる毛穴の開きの改善方法について詳しく解説しました。
正しい保湿やケアを取り入れることは重要です。しかし、「1. 【原因別】毛穴の開きの原因6つと改善策」でも触れたように、なかにはセルフケアでは改善ができない毛穴の開きも存在します。
また、スキンケアで対応可能な毛穴の開きであっても、セルフケアだけで完全に目立たなくすることは難しいのが現実です。
そこで、効果を求める方におすすめなのが、美容皮膚科やクリニックでの治療です。
実はスキンケアや化粧品の効果は肌の最外層である角質層までしか届かず、それより深い層への浸透は肌本来のバリア機能によって防がれています。
一方で、クリニックでは、セルフケアでは使えない強力な薬剤や高出力の機器を活用し、肌の奥深くにまでアプローチする治療が可能です。
さらに、毛穴の開きを目立たなくするだけでなく、併発しているシワや乾燥などの肌悩みにも対応し、一人ひとりに合った治療プランを組み立てることができます。
なお治療を受ける際には、自分で事前に治療方法を決めるのではなく、医師とのカウンセリングを通じて、自分に最適な治療法を見つけることが大切です。
正しい診断と適切な治療法を選ぶことが、効率的な毛穴開きの改善につながります。
4.【治療】クリニックでできる毛穴の開き改善治療7つ
前章で解説した通り、毛穴の状態によってはスキンケアでは改善が難しい場合があります。
今すぐ毛穴の開きを改善したいと考えている場合は、クリニックでの美容医療を検討しましょう。
ここからは、病院やクリニックで受けられる具体的な治療法について詳しく解説していきます。
効果的な毛穴 | 概要 | 費用の目安 | |
ケミカルピーリング | 開き毛穴、黒ずみ毛穴 | ピーリングで古い角質を取り除き 肌のターンオーバーを促進する |
約5,000円 |
ハイドラフェイシャル | 黒ずみ毛穴 | 水の力で皮脂や角栓を除去する | 約2万円 |
マイクロニードル治療 | 開き毛穴、黒ずみ毛穴 たるみ毛穴、凹み毛穴 |
肌に微細な穴を開ける刺激で 肌の修復力を高める |
6~10万円 |
イオン導入 | 乾燥毛穴 | 機器の効果で 美容成分を肌の奥深くまで届ける |
3,000~10,000円 |
トレチノイン /イソトレチノインの処方 |
開き毛穴、凹み毛穴 | ビタミンA誘導体を含む薬で 皮脂腺を縮小させ皮脂の分泌量を抑える |
3,000~10,000円 |
レーザー治療 | 凹み毛穴、たるみ毛穴 | 肌のハリ改善を促し 毛穴を目立ちにくくする など |
1~3万円 |
RF(高周波) | たるみ毛穴 | 肌のハリや弾力の改善を促す | 10~30万円 |
それではそれぞれの治療について解説していきます。
4-1. ケミカルピーリング
費用の目安 | 5,000円/1回 |
ダウンタイムの目安 | なし |
ケミカルピーリングは、肌に専用のピーリング剤を塗布して古い角質を取り除き、肌のターンオーバーを促進する治療法です。
これにより、肌のターンオーバーを正常化させ毛穴の開きや角質の詰まりを改善します。
また定期的に治療を行うことでターンオーバーが安定し、皮脂の抑制や毛穴の縮小が期待できます。
ケミカルピーリングには、ほとんどの場合ダウンタイムはありません。
後述するイオン導入と併用して行われることが多い治療法です。
4-2. ハイドラフェイシャル
費用の目安 | 2万円程度/1回 |
ダウンタイムの目安 | なし |
ハイドラフェイシャルは、水の力で皮脂や角栓を除去するピーリングマシンです。
美容成分を含んだ水を使って毛穴の汚れや角栓・老廃物などを洗い出すため、肌の潤いを補充する効果もあります。
ピーリングと同時に保湿成分を補充していくため、前述のケミカルピーリングより刺激が少なく、敏感肌の方でも安心して受けられます。
4-3. マイクロニードル治療
費用の目安 | 6~10万円/1回 (使用する機器や治療する範囲によって異なる) |
ダウンタイムの目安 | 1~3日 (使用する機器によって異なる) |
マイクロニードル治療は肌に微細な穴を開ける刺激で肌の修復力を高め、ターンオーバーを促進する治療法です。
使用する機器によって効果が異なり、毛穴の開き治療では主に以下の機器を使用します。
ポテンツァ |
・針を抜くときの空気圧を利用し、薬剤を浸透しやすくする ・赤ら顔やニキビ跡の改善、毛穴ケアなどが期待できる ・真皮に薬剤を浸透させる「ドラッグデリバリー機能」搭載 <ダウンタイム>1~3日程度 |
シルファームX |
・肌表面のダメージを最小限に抑えて施術できる ・赤ら顔や肝斑・毛穴・ニキビ跡の改善が可能 <ダウンタイム>なし~1日程度 |
これらの治療は使用するチップを変更することで、個々の悩みに合わせた治療が可能です。
毛穴の開きや肌の状態に合わせて最適な治療を受けることができますよ。
4-4. イオン導入
費用の目安 | 3,000~10,000円 (使用する薬剤によって異なる) |
ダウンタイムの目安 | なし |
イオン導入とは専用機器を使い、微量の電流を流すことで、美容有効成分を肌の奥深くまで届ける治療法です。
使用する薬剤によって効果が異なり、毛穴の開きを改善する治療では主に以下のような薬剤を使用します。
- 幹細胞培養上清液:美肌効果、シミの予防、抗炎症作用 など
- ビタミンC:抗酸化作用、ターンオーバー正常化 など
- レチノール:ターンオーバー正常化、美白、色素沈着の改善 など
- プラセンタ:肌の修復、保湿 など
多くの場合、イオン導入は単独で行われず、前述のケミカルピーリングや後述する光治療と組み合わせることが多い治療です。
4-5. レチノイン/イソトレチノインの処方
費用の目安 | トレチノイン:約3,000円/5g イソトレチノイン:約10,000円/30日分 |
クリニックでは、レーザーや光治療と併せてトレチノイン/イソトレチノインという薬を処方されることがあります。
いずれも「ビタミンA誘導体」を含む薬で、皮脂腺を縮小させることで皮脂の分泌量を抑える効果あがります。
市販の化粧品に含まれる「レチノール」もビタミンA誘導体の一種ですが、トレチノインやイソトレチノインはレチノールの50倍以上の効果が期待できるとされています。
4-6. レーザー治療
費用の目安 | 1~3万円/1回 (使用する機器によって異なる) |
ダウンタイムの目安 | 1~2日 |
レーザー治療では、特定の波長を持つレーザーを肌に当てることで、肌のターンオーバーを促進したり、肌質を改善したりします。
機器によって効果が異なり、毛穴の開きを改善する治療においては、主に以下のレーザーを使用します。
- フラクショナルレーザー:肌の表面を刺激してターンオーバーを促進する
- ヤグレーザー:コラーゲン生成を促進して毛穴を目立ちにくくする
- レーザートーニング:肌の質感を整える など
状況に応じて最適なレーザーは異なるため、事前にクリニックでカウンセリングを受けて最適な治療法を提案してもらうのがおすすめです。
4-7. RF(高周波)
費用の目安 | 10~30万円/顔全体 (使用する機器によって異なる) |
ダウンタイムの目安 | 1~2日 |
RF(高周波)は、熱エネルギーを肌に照射することで肌のハリや弾力の改善を促す治療です。
ハリが改善されることで毛穴が引き締まる効果が期待できるため、毛穴の開き治療では主にたるみ毛穴の改善に使用されます。
治療中の痛みが少なく負担が軽いのが特徴で、日常生活への影響を最小限に抑えてたるみの改善ができます。
RF治療の効果は通常5〜6ヶ月ほど持続します。
より長く効果を維持するためには、数週間の間隔を空けながら、複数回の治療を計画的に受けることが推奨されています。
5.毛穴の開き改善を相談するクリニック選びのポイント5つ
前章までを読んで「クリニックで相談しよう」と思っても、どのようにクリニックを選べば良いのかわからず迷ってしまいますよね。
毛穴の開きについて相談するクリニックを選ぶときには、以下のポイントを参考にしてください。
- 施術実績が豊富なクリニックを選ぶ
- 施術・薬剤・マシンを充分に揃えているクリニックを選ぶ
- カウンセリングが丁寧なクリニックを選ぶ
- 通いやすいクリニックを選ぶ
- アフターケアが充実しているクリニックを選ぶ
この章では、上記の5つのポイントについてそれぞれ解説していきます。
5-1. 施術実績が豊富なクリニックを選ぶ
毛穴の開きを相談するときは、施術実績が豊富で信頼できるクリニックを選ぶことが大切です。
特に、毛穴の開き治療で用いられるマシンや治療法によっては、施術者の技術が仕上がりを大きく左右します。
例えば、「ポテンツァ」という治療法では、専用チップの扱い方によって効果に差が出ることがあります。うちもれや重ね打ちを防ぐには、経験豊富な医師の存在が不可欠です。
具体的には、以下のような方法でクリニックの技術力を確認しましょう。
- 公式サイトの施術実績を確認する
- 施術前後の写真を見る
- オンラインでの口コミや評価をチェックする
- 医師の名前で検索して調べる
- どの様な教育・研修を受けたのかを直接確認する など
技術力の低いクリニックで施術を受けると、顔に針の跡が残ったり期待した効果が得られないリスクがあります。
必ず事前にクリニックの施術実績を確認しましょう。
5-2. 施術・薬剤・マシンを充分に揃えているクリニックを選ぶ
毛穴の状態や希望に合わせた施術を受けるために、複数の治療方法に対応できるクリニックを選ぶことがおすすめです。
前述のように、毛穴の開き治療にはさまざまな方法があるため、自分に最適な治療法を選ぶには、多くの選択肢があることが重要です。
また、美容医療は日々進化しています。
最新の医療機器を取り入れているクリニックでは、従来よりも効果的で肌への負担が少ない治療が受けられる可能性があります。
クリニックの施術内容やマシン・薬剤の種類を確認するには、以下のような方法があります。
- 公式サイトを確認する
- 口コミサイトやSNSの評判をチェックする
- クリニックに直接問い合わせる など
充実した設備を備えたクリニックを選ぶことで、より自分に合った最適な治療を受けることができますよ。
5-3. カウンセリングが丁寧なクリニックを選ぶ
クリニック選びのポイントの中でも、カウンセリングが丁寧なクリニックを選ぶことは非常に重要です。
カウンセリングでは、単に施術内容を説明するだけではありません。
治療を受けるあなたが治療による変化やリスクなどについてしっかりと理解する必要があります。
そのため、以下の点をチェックして治療について丁寧に説明してくれるクリニックを選びましょう。
- 治療の効果や変化について具体的な説明があるか
- リスクやダウンタイムについて説明があるか
- 疑問点や不安な点を質問したら丁寧に分かりやすく説明してくれるか
- 「話しやすい」「質問しやすい」感じられる雰囲気がある医師か
- 実際の症例写真をみせてくれるか など
現在の医療では、医師は治療内容を詳しく説明し、患者さまの理解を得ることが求められています。治療後の結果やリスクについても具体的に説明してくれるクリニックを選ぶことが大切です。
5-4. 通いやすいクリニックを選ぶ
毛穴の開きの治療には、複数回の通院が必要となることが多いため、通いやすいクリニックを選ぶことが大切です。
毛穴の開きの治療では、多くの場合、初回にカウンセリングを行い、2回目以降の来院で治療を行います。
そのため、クリニックを選ぶときには、下記のような通いやすさも考慮しましょう。
- 自宅や職場・学校から通いやすいか
- 営業時間が自分に合っているか(夜間/土日診療を行っているか など)
- 予約が取りやすいか(予約システムの使いやすさ/曜日ごとの混雑状況 など)
- 予約のキャンセルがしやすいか など
上記のようなクリニックを選ぶことで、通院の負担を軽減できます。
5-5. アフターケアが充実しているクリニックを選ぶ
毛穴の開きを相談するクリニックは、アフターケアが充実しているクリニックを選びましょう。
毛穴は常に皮脂を分泌しているため、一時的なケアではなく、継続的なケアが求められます。
そのため、毛穴の開きを改善するためには施術当日だけでなく、その後のアフターケアが重要です。
また、治療直後の肌は非常にデリケートで敏感な状態になっているため、適切なアフターケアがないと、思わぬ肌トラブルを引き起こす可能性があります。
具体的には、以下のようなアフターケアを行っているクリニックを選びましょう。
- 術後の注意点を具体的に指導してもらえる
- 定期的な経過観察や肌状態のチェックを行ってくれる
- 赤みやかゆみが出た場合、迅速に対応できる電話窓口が用意されている
- スキンケアの選び方や使用方法について、アドバイスを受けられる など
例えばリゼクリニックでは、施術後に赤みやかゆみが出た場合、無料で診察を行っており、万が一のトラブルにも迅速な対応が可能です。
このように、アフターケアが充実しているクリニックを選ぶことが、毛穴開きの治療を成功させるための重要なポイントです。
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6.まとめ
この記事では、毛穴の開きを改善する方法について解説しました。
最後に記事の内容を振り返りましょう。
〇毛穴の開きは、以下の様に原因によって複数の種類があり、適切なケアや治療法が異なります。
主な原因 | セルフケア | 治療 | |
開き毛穴 | 皮脂の過剰分泌 | △ |
・ケミカルピーリング ・ハイドラフェイシャル ・マイクロニードル治療 ・IPL光治療 ・トレチノイン/イソトレチノインの処方 など多数 |
黒ずみ毛穴 | 角栓の詰まり | 〇 |
・ケミカルピーリング ・ハイドラフェイシャル など |
乾燥毛穴 | 乾燥 | 〇 | ・イオン導入 など |
たるみ毛穴 | ハリ不足・加齢 | × | ・RF(高周波) など |
凹み毛穴 | 外傷やニキビ跡 | × |
・マイクロニードル治療 ・トレチノイン/イソトレチノインの処方 ・レーザー治療 など |
埋没毛 | 埋没毛 | × | ・レーザー脱毛 など |
〇毛穴の開きを改善するためにできるセルフケアは以下の通りです。
- 適切なクレンジングで汚れを落とす
- 毛穴の状態に適したスキンケアで肌を守る
- 肌に刺激を与えずに過ごす
ただし、毛穴の状態によってはスキンケアでは改善が難しい場合があります。
今すぐ毛穴の開きを改善したいと考えている場合は、クリニックでの美容医療を検討しましょう。
〇クリニックで受けられる毛穴の開きを改善する主な治療は、以下の通りです。
効果的な毛穴 | 概要 | 費用の目安 | |
ケミカルピーリング | 開き毛穴、黒ずみ毛穴 | ピーリングで古い角質を取り除き 肌のターンオーバーを促進する |
約5,000円 |
ハイドラフェイシャル | 黒ずみ毛穴 | 水の力で皮脂や角栓を除去する | 約2万円 |
マイクロニードル治療 | 開き毛穴、黒ずみ毛穴 たるみ毛穴、凹み毛穴 |
肌に微細な穴を開ける刺激で 肌の修復力を高める |
6~10万円 |
イオン導入 | 乾燥毛穴 | 機器の効果で 美容成分を肌の奥深くまで届ける |
3,000~10,000円 |
トレチノイン /イソトレチノインの処方 |
開き毛穴、凹み毛穴 | ビタミンA誘導体を含む薬で 皮脂腺を縮小させ皮脂の分泌量を抑える |
3,000~10,000円 |
レーザー治療 | 凹み毛穴、たるみ毛穴 | 肌のハリ改善を促し 毛穴を目立ちにくくする など |
1~3万円 |
RF(高周波) | たるみ毛穴 | 肌のハリや弾力の改善を促す | 10~30万円 |
この記事が、あなたの毛穴の開き改善に役立つことを願っています。